長野県内の山岳で遭難が相次いでいます。八ヶ岳では愛知県の男性が遺体で発見されました。また、北アルプスでは松本市の男性が行方不明です。

八ヶ岳では、おととい3日、1人で茅野市の美濃戸口から入山したと見られる愛知県半田市の63歳の男性会社員が昨夜になっても帰らず、家族から届け出がありました。警察などが、けさから捜索にあたっていましたが、午後2時半頃、標高2700メートルの「中岳のコル」付近で転落したと見られる男性を発見、県警ヘリで収容しましたが、死亡が確認されました。警察によりますと、美濃戸口の駐車場に男性の車がありましたが、登山届は出ておらず、家族にも行き先を告げていなかったということです。

また、北アルプスでは、きのう日帰りの予定で1人で八方尾根から入山した松本市の67歳の男性会社員が夜になっても帰らず、家族が警察に届け出ました。登山届によると、唐松岳に登頂後、沢をバックカントリースキーで下りる予定だったと見られています。きょうの北アルプスは吹雪でヘリコプターが飛べず、地上から想定される下山ルートを捜索したものの、視界が悪く、あす、再開することになりました。